カテゴリ
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 06月 2023年 04月 2023年 01月 2022年 10月 2022年 07月 2022年 02月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2020年 06月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 04月 2018年 01月 2017年 11月 2017年 09月 2016年 11月 2016年 05月 2016年 03月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 03月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 10月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 08月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 LINK
検索
タグ
その他のジャンル
最新の記事
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2013年 12月 01日
2013.12.1(月)
■福岡伝統野菜 芥屋かぶ勉強会■ ◇皆さん、「伝統野菜」ってご存知ですか?◇ 「伝統野菜」とは、各地で古くから栽培・利用されてきた野菜の在来品種のこと。 採種を繰り返していく中で その土地の気候風土にあった野菜として確立されてきたことから 「地方野菜」とも呼ばれ、地域の食文化とも密接に関わっています。 しかし 色・形などの「揃いが悪いこと」や 生産における「手間がかかる」など 生産・流通・販売におけるコスト要素から、大量生産が求められる時代にあって生産が減少。 1970年代以降、大消費地向け生産はほとんど消滅していきました。 今回 私たちがお伺いし学ばせていただいた「芥屋かぶ」もまた、 そんな「消えゆこうとしている在来種」の一つ。 全体に勾玉型をしたこのカブは、上半分が鮮やかな赤紫色をしており 中は白色。 柔らかい肉質とかすかな苦みが心地よい、地元芥屋では昔から 主に漬物用として親しまれている野菜です。 「芥屋かぶ」は、ここ芥屋の地で江戸時代から盛んに栽培され、昭和30年代には 福岡市内のデパートでも販売されるほど周知の野菜として流通していました。 しかし F1種全盛となるにつれ影を潜め、現在では地元農家さんが自宅で食する用に 細々と栽培される程度となってしまいました。 そんな 人々の記憶から途絶えつつあった芥屋かぶが、 近年 にわかに全国的に話題となる出来事が起こります。 2011年1月 全国規模で行われる漬物の祭典「T-1グランプリ」において、 芥屋かぶが 九州・沖縄代表として出場し、見事、グランプリに次ぐ第3位「野菜ソムリエ賞」 を受賞したのです。 そんな、芥屋かぶを全国に知らしめることになった立役者こそ、 今回 私たちをお招きくださった 「くり愛グループ 代表の東紀子さん」なのです。 そんな東さんに 芥屋かぶのことについてイロイロと教えていただきました。 東さんが住み慣れた神奈川県から芥屋に移り住んだのは15年前。 理想の田舎暮らしを求め 日本各地の中から最終的に選んだのがここ 芥屋でした。 移り住み、仲良くなったご近所の農家さんから分けていただいた芥屋かぶを食した時の衝撃を今でも忘れないとおっしゃいます。 「これ(芥屋かぶ)はねぇ、ここ糸島市志摩芥屋地域以外では育たないと言われているんですよ。」 東さんは楽しそうにそう教えてくれます。 芥屋かぶは芥屋以外では育たないと言われており、 他の畑に持って行くと1年目は同じように育つものの、 2年目以降は 芥屋かぶの特徴である見事な赤紫色が出ないのだとか。 以来 そんな芥屋かぶの魅力にココロを奪われ、 この地で芥屋かぶを栽培し、守り、広く伝えていく活動を 10数年に渡り行っておられます。 今回は、そんな 「博多ふるさと野菜 芥屋かぶ」 の美味しい調理法も教えていただきました。 ◇◇芥屋かぶの甘酢漬け◇◇ [漬物全国大会で3位に入賞した漬物です] ① こぶし大のかぶを 約1週間 陰干しする ② 海水に漬けながらよく揉む ③ 葉とひげ根を落とす ④ 3%の海水で洗い、繊維に沿って3~4mmに薄切り ⑤ 3%の塩をまぶし1時間ほどおもしを乗せ置く(手でさわらない) ⑥ 500gあたり 砂糖・酢を各T4と、昆布を混ぜ合わせる ⑦ 重しを乗せ、漬け込む(3日後位が食べごろ) その他にも ◇ 芥屋かぶの海水漬け や ◇ 芥屋かぶの一夜漬け も解説していただきました。 どの調理法にも共通して言えるコツは 「絶対に水道水は使わず、必ず海水を汲んできて使う事よ♪」と教えてくださいます。 東さんの芥屋かぶ漬けの美味しさは、 「日本水浴場88選」に選ばれる この美しい海水場にもあるのかも知れません。 今回 約2時間に渡り、熱心に芥屋かぶの事をご指導くださる姿に、私は 東さんの 「まずは地元の人に広く芥屋かぶを知って、見直してもらいたい。そして栽培者となってもらいたい。 そして 将来的には、消費者の人に栽培や漬け物づくりを体験できるような取り組みを広く行っていきたい」 という 熱い想いを感じとることが出来ました。 今回、このような貴重な経験が出来たことに本当に感謝いたします。 東さん。「くり愛グループ」の皆さん。そして「芥屋かぶを楽しむ会」の皆さん。 これからも 伝統野菜の伝播、宜しくお願いいたします。 私も出来ることから 活動していきたいと思います。 本当にありがとうございました。 感謝! 今回、触れさせていただいた「伝統野菜」。 その土地土地で 古くから作られてきた伝統野菜は、その地域の食を担い 命をつないできた 野菜であり、その土地そのものです。 確かに不揃いだし、生産の手間もかかりそのうえ 旬の時期にしか出来ない。 しかし それだけに、風土を感じ・生産者の強い想いを感じることが出来ます。 また、伝統野菜には 普段口にする野菜では味わうことのない強い甘みや苦み・香りといった個性を持つものも多くあり、それらは 私たち日本人の感性を大いに刺激してくれます。 そんな伝統野菜を広め 未来へ繋いでいくことも、 私たち野菜ソムリエの使命の一つであろうと強く感じました。 野菜ソムリエコミュニティ福岡 古賀広宣 ◆本日ご紹介した芥屋かぶ、出荷数は少ないですが、福岡市内の岩田屋さん他 こちらの店舗でもご購入いただけるそうですので 皆さん、見つけたら「即買い」必至ですよ! ◇糸島市志摩芥屋 「芥屋物産直売所 大門」 【お問い合わせ先】 092-328-2914 ◇糸島市志摩津和崎 「JF糸島志摩の四季」 【お問い合わせ先】 092-327-4033
by yscfukuoka
| 2013-12-01 17:32
| 勉強会
|
ファン申請 |
||